公園での行為が盛んだった時代

「してみたいプレイ」のアンケートで「屋外でのセックス」は男女ともに上位にあがるそうです。
しかしこれはあくまで妄想で、実際に屋外でする勇気のある人はそれほどいないでしょう。
もし通報されたら公然わいせつ罪に当たります。
車内の場合は故意に見せつけていなければ違法かどうかギリギリのところだそうですが、やはり危険なことはしないに越したことはありません。

しかし高度成長期に青春期を過ごした60代の男性Sさんは、「当時の若いカップルは普通に外でしていたよ」と懐かしそうに話していました。
確かに昭和時代は性風俗全般の規制が今より緩かった記憶がありますが、そこまで奔放な若者が多かったのでしょうか。

Sさんによると、当時の母親は専業主婦が多く、いつも母親がいる自宅には彼女を連れていけないし、ラブホテルを頻繁に利用するお金もない若いカップルは、公園や海岸などで“ペッティング”をすることが多かったそうです。

「ラブホテルに行けなかったのは、お金がないだけじゃなくて、彼女がセックスを許してくれなかったのもあるんです」

1970年代には恋愛結婚の割合が見合い結婚を超え、結婚前に何度かの恋愛を経験することも普通になっていました。しかし“婚前交渉”を楽しむ女性がいる一方で、“処女性”にこだわる女性もまだ数多くいた、過渡期の時代でした。

Sさんが学生時代にお付き合いしていた彼女も、「結婚前はダメ」と決めていた身持ちの堅いお嬢さんでした。その清純さがかわいくて好きになったとはいえ、なんとか欲望を満たしたいと思うのは20歳の男性としては当然のことです。まだ「女性には性欲がない」と信じている男性も多かった当時、すでに女性経験があったSさんは女性にも性的願望があることを知っていました。

公園には監視カメラもなく警備員もほとんどおらず、夜間も閉鎖されていなかった時代です。都内の有名公園は、薄暗くなる時間にはほとんどSさんのような目的のカップルであふれかえっていたのです。

「よくそんな雰囲気の場所に彼女がついて来ましたね」
と聞くと、
「ホテルなら絶対拒否だったでしょうが、公園なら抱き合うくらいだろうと安心していたのだと思います」
とのことでした。

ではどの程度まで進んだのかと聞くと、
「最初は肩を抱いたり軽くキスしたりで終わりましたが、彼女も慣れてくるとだんだんエスカレートしましたね」
と懐かしそうに語ってくれました。

「夕方のデートの後はいつも公園に行きました。最初は恥ずかしがっていた彼女も回数を重ねる毎に大胆になってきて、挿入以外なら何でもアリになりました。処女性にこだわっていたのでそれは固く拒まれましたが、それさえなければいいという考えだったのか、お互いの手で楽しむことはいつもしていましたね」

「当時の有名公園はみなこんな雰囲気だったので、当然覗き魔が出没し、一つのカップルの周囲を数人の覗き魔が遠巻きに囲んでいたこともありました。初めて覗き魔に気づいた時は怯えた彼女も、そのうち慣れて気にしなくなりましたが。デートにはロング丈のフレアースカートをはいてきて、回りに見えないように工夫はしていましたね」

そこまで深い関係になった彼女ですが、結局別れるまでラブホテルには行かずに終わりました。

「ホテルに行くとお互いがまんできずにセックスしてしまうのを恐れたのかもしれません。でも中途半端で終わっていたからこそ、不完全燃焼でくすぶった性欲をずっと持ち続けていられて、相手により強い恋心を抱くことができたのかもしれない。今の若者には信じられないでしょうが、そんなカップルで公園が埋まっていたんですよ。若者がエネルギッシュな時代だったんですね。不思議ですが、そんな不自由な環境でしたペッティングの方が、大人になってからの普通のセックスよりも妙に艶めいた記憶になっているんです」

古きよき昭和の時代のお話なので決して真似をしないでほしいのですが、Sさんの言うことはわかる気がします。
古い道徳にしばられ、場所柄できる行為も制限されて、不自由な環境下で求め合うからこそより激しく欲望を掻き立てられたのでしょう。

セックスは、罪悪感や後ろめたさが刺激になるものです。
“処女性”という制約があった時代には、かえって性が希少価値を持ち若者を強く惹きつけていたのだろうと思い、性を楽しむことの奥深さをしみじみと感じたのでした。

 

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